象で打ち合わせ
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いつも作っている杏園堂のカレンダーの来年版の作成の時期が来た。
さて、住所はどうしよう・・と考える。一応来年10月には移転オープンの予定。何となく最初の開院記念日の10月16日あたり・・・と思っていたが、今から期日を明確にしようと思い、カレンダーの住所を書く欄に新しい地図も載せ、「10月16日 移転新築オープン」と入れてしまうことにした。これでますます後には引けなくなった。「夢には日付を入れろ!」と言われているが、配布物に印刷してしまうと、かなりいい感じのプレッシャーになる。
後日完成したカレンダーを見た建設会社の社長が、「カレンダーにまで完成予定日を書いたのは初めて見た」と言っていた。
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10月12日 プロジェクトA スタッフ全体会議。
各自がいろいろと見学してくれた施設の意見を参考に、鍼とアロマの関係性、行動動線(例えば温灸置き場はこの辺がいいとか)、より具体的な意見が活発に出る。基本設計が終わってない段階でまだ、気の早い意見も出るが、「出るものはどんどん出す」が健康とアイデアのポイントだろうと思う。
・カフェはうまく併設できるのか? ・アロマルームにシャワー入るのか? ・入り口はいくつ、トイレはいくつ入るのか? カウンセリングルームの大きさは・・・・ 悩むことは多い。でもこの時点での悩みなどかわいいものだった・・・。
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杏園堂を新しくするにあたって、週2回掃除に来てくれている母から、下水用のシンクを必ずつけてくれるようにとの要望。
確かにそうです。今まで同じSKで処理していたのは不衛生です。
掃除を徹底するためにもザブザブ雑巾が洗えるように下水と上水は分けなければ。
新しい治療院は雰囲気も大切だけどより掃除がしやすくなる仕組みを考えることも必要。
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はじめ、杏園堂の鍼灸ルームは全て、個室にするつもりでした。
でも、象の町山さんから、うちの鍼灸を体験してみて、なんとなく隣の声がきこえてくることは杏園堂の良さなんじゃないかという感想が出ました。
うちの鍼灸では、置鍼といって、しばらく鍼をうったまま、横になっていてもらいます。
その間というのは、お腹を温めたり、お灸をしたりするのですが、もし完全な個室だと、不安な気持ちになるかもしれない。
確かに、完全な個室になってしまうと、不安感を感じる方も多いようです。
それに、院長や他のスタッフが他の患者さんにアドバイスしている声を聞いていると、なるほどと思ったり、自分に当てはめて考えてみたり、元気付けられたりするのではということでした。
他者とのつながりが希薄になっている現代において、杏園堂では昔の銭湯のようなコミュニケーションがあるというのです。
やはり、先日行ったキックオフミーティングでも、杏園堂では待合室で患者さん同士がしばしば話をしている。これは杏園堂のすごい良さなんじゃないだろうかという意見がありました。
確かにそうです。
杏園堂はみんなの新しい形のコミュニティにしたい。変な干渉はしないで、それでいて楽しくて、あったかい場所にしたい。私達もずっとそう思ってきたのです。
でも、外からしか見えないこともあります。
今回、このコミュニティ力が杏園堂の良さと外部の人たちに言ってもらえたことで、自分達の思いにも、確信がもてました。
・・・・・ということで、まるっきりの個室はやめて、半個室。
なんとなく声が聞こえて、それでいてプライバシーが保てる距離でいこうということになりました。
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この企画はみんなで進めたい。
今まで知りあった人脈を総動員したい、と思っていたので、
第一回目の全体会議は、7月16日の夕方から「7人の小人」の一部屋を借りて始まった。ウチのスタッフから5名の他、様々な職業の7人の杏園堂応援団が集まってくれた。
個性派ぞろいのこのメンバーからは、実に多くの建設的意見が続出し、鍼灸への意見・感想、建物へのアイデアなどいろいろ飛び出す。本当に有難い限りだ。
会議の後はそのまま、ビール・ワインで乾杯!こんな凄い応援団がいると百人力だ。
7人の小人に、7人の侍が集まってくれた。
このプロジェクトが限りなく成功しそうな予感を感じた夜だった。
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6月11日、振興公社へ土地購入の申し込みをする。(でも申込金は測量の終わる7月支払いとなる)
6月30日 設計料の一部、80万円を象設計に振込みをする。この間金融機関とは折衝を続けているが、まだいい返事をもらっていない。とりあえず、自己資金から払うことにした。
これで初めて今回のプロジェクトで、お金が動いた。いよいよ後には引けないという気分になる。
でも意外と妻の方が「まあ大丈夫でしょう」と根拠のない楽観的意見を言う。こういうときは実は女の方が、しっかりしていて度胸がある。
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キックオフミーティングの後、6月9日にスタッフと宴会をして、意気を高める。
会議での豊富なアイデアは急に湧いて出たわけではなかった。
序章は3月の鹿児島社員旅行から始まっていた。久しぶりの全員参加の旅行で、桜島や霧島以外に「堂園メディカル」という先進的な病院見学もこの旅の目的だった。
みんなでこの施設を見学しては、いつか建てるべき新・杏園堂への意識を高めていたのだった。チーム杏園堂の結束もこの旅で強まった。
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4月から5月にかけて、象設計の人が何度か来てくれて、土地の確認などの作業が進み、正式に設計依頼の契約を交わす。
ラコンテの松井さんともミーティングを重ね、金融機関に資料を提出する。元金融に勤めていたこともある松井さんなので、どんな資料を出せばいいか等はお手の物だ。
と言っても、この段階で正式なOKはもらえてない。そうゆうものらしい。でもプロジェクトは進んでいる。もう後には戻れない・・。いや今なら間に合うのか・・。揺れる心もある。
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